マスクに関する新たな認識~マスクで接触感染予防って??

2020年01月22日

マスクは感染予防に関する有効な防具です。
本来は、飛沫感染と空気感染を予防する防具ですが、意外にも接触感染も予防できるのです。

テレビの健康番組で紹介されていた事例

手洗い後、蛍光粉末を付着させたタオルで手を拭き、30分後、付着状況を見ると鼻や口に付着している様子を実験し、紹介されていました。
ウイルスは、手で触れる場所に多く付着しています。
しかも、金属やプラスチックについたウイルスの中には、丸2日間も感染力を維持する生命力の強いウイルスが存在します。
そこに、知らずに触れて顔を触る事で、鼻や喉から感染してしまいます。(=接触感染)
マスクの着用によって、鼻や口に触れる頻度がかなり減少することがテレビの健康番組の実験で分かりました。

ウイルスを吸い込み感染する「飛沫感染」「空気感染」だけでなく、接触感染を防ぐためにも、マスクの着用が有効なんですね。
顔を触らないためにも、マスク着用をぜひお薦めいたします。

口呼吸の人は感染しやすい

ウイルスに感染しやすい人、しにくい人の違いは原因のひとつとして、口呼吸(口がつねに開き気味)をしている人は感染しやすいと考えられます。
ヒトは1日に約2万リットルの空気を呼吸しています。
口や鼻から入った空気は、喉を通り気管を経て肺に入ります。
こうして吸い込んだ空気には、埃やカビ、細菌、ウイルスなどの異物が含まれています。

空気の中の異物を肺まで届かないようにガードしているのは、咽喉から肺に至る気道の内壁を覆う『粘膜』と『線毛』です。
気道に入った異物は『粘液』で捕らえられ、その下にある『線毛』が異物を体外へ排出させる動きをします。
しかし、『線毛』の弱点は「寒さ」と「乾燥」です。
冬にインフルエンザにかかりやすくなるのは、『線毛』が「寒さ」と「乾燥」に弱いからなんですね。

「寒さ」と「乾燥」から『線毛』の運動を守る強い味方は、マフラーとマスクです。
マフラーで咽喉を暖め、マスクをすることで咽喉の粘膜の乾燥を防ぐことにより、この腺毛運動の能力を落とさない効果が期待できます。