感染対策の原則

2019年06月03日

厚生労働省HPに掲載されている「高齢者介護施設における感染対策パンフレット」を紹介していきます。

感染症

感染症は、①感染源(病原体)、②感染経路、③宿主の3つがそろって感染します。
そのため、3つがそろってしまわないよう、これらのうち1つでも取り除くことが重要です。

感染対策3つの基本

①感染源の排除
②感染経路の遮断
③人の抵抗力の向上

特に、②感染経路の遮断は、感染拡大を防ぐためにも重要です。

感染経路の遮断

①感染源(病原体)を「持ち込まない」
②感染源(病原体)を「広げない」
③感染源(病原体)を「持ち出さない」
ことが大切です。

厚生労働省HP「高齢者介護施設における感染対策パンフレット」

①感染源を持ち込まない

人の出入りが多ければ多いほど、感染源を持ち込むリスクが高くなります。
菌を保有する人や、手指に菌を付着させた人が、施設内に入ってしまうと、感染源を持ち込んでしまいます。

感染症が流行している時期はマスクをしたり、手指の手洗いをしてから施設内に入るよう、施設を出入りする人全てに対し徹底することで、感染源の持ち込みを防ぐことができます。

②感染源を広げない

感染源を広げてしまう原因として、菌を保有する人が咳、くしゃみをすることで、空気感染又は飛沫感染をさせたり、菌を付着させた手指で施設内の備品等を触り、接触感染させることで、感染源はどんどん広がります。
広げないためには、感染経路別の対策が重要です。
感染経路別の対策はこちら

③感染源を持ち出さない

感染源を持ち出さないためには、菌が付着しているものは、施設外に持ち出さず、その施設内で処理することです。

感染源を処理するために使用したマスク、手袋などはもちろんのこと。
菌が付着しているかもしれないエプロンやリネンなどを、施設外へ持ち出して洗濯したりしていませんか?
菌が付着しているかもしれない備品等を拭いた清掃用具を、そのまま施設外へ預けたりしていませんか?

菌が付着しているもの、菌が付着している可能性のあるものは、施設外に持ち出さず、その施設内で洗濯等を行うことが必要です。