消毒とは、有害な微生物又は微生物のうち目的の微生物のみを殺すことで、無菌にすることではありません。
そのため、粘膜又は創のある皮膚と接触する機器には消毒が必要ですが、日常の生活や清掃において、消毒は必要ではありません。
例えば、キッチンテーブルなどに消毒薬を使用していませんか?
汚れがあっても、消毒するから大丈夫と思っていませんか?
<キッチンテーブルを消毒するイメージ>
しかし、消毒薬では、キッチンテーブルの汚れである脂肪、タンパク、でんぷん汚れは落ちません。
さらに、脂肪、タンパク、でんぷん汚れの下にいる菌には消毒薬は効きません。
菌は、上のの汚れをエサに増殖してしまいます。
また、消毒薬は、全ての菌を殺したり、無菌にするわけではありません。
一部の菌を殺せば、消毒薬の効かない菌が、菌の死骸をエサに増殖するのです。
やがて、そのキッチンテーブルは、消毒薬の効かない菌が異常に増殖し、菌の交代現象が起こるのです。